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ADSLって何？
ADSLの利点・気になるところを解説 |
■ADSL基礎知識
新しい技術が世に送り出されると、その解説やコピーに聞き慣れない専門用語が少なからず登場します。ここでは、ADSLにまつわる用語を少し噛み砕いてみました。
□ADSLとは…？
通信速度が非対称で、下り(受信)速度が最大1.5Mbpsまで、上り（送信）速度が最大512kbpsまでの ベストエフォート型の通信のことです。
アナログ回線の音声で使用していない周波数を広範囲で利用することで高速通信を可能にしています。
□ADSLは何の略なのでしょう
ADSLは、「 Asymmetric Digital Subscriber Line 」の頭文字を取ったものです。
Asymmetric = アシメトリック[非対称] 逆に対称的なことを、シンメトリーと言ったりします
Digital = デジタル
Subscriber = サブスクライバー[予約者] 予約者というより「加入者」という意味
Line = ライン
すなわち、「非対称デジタル加入者線」
…日本語にしても意味がつかみにくいですね。
□ブロードバンドとは…？
ブロードバンド[ 広帯域 ]
放送や通信に利用できるバンド幅（周波数帯域）を広く利用して、従来の５６Ｋｂｐｓ、ＩＳＤＮで６４Ｋｂｐｓ以上の通信環境を一般的にブロードバンドと呼びます。
更に噛み砕いて、データをたくさん運べる回線のこと。
ADSLの他に光ファイバーやCATV、無線インターネット等が該当します。
■ADSLの利点
ADSLの利点は様々なマスメディアの宣伝広告で既にお馴染みかもしれません。
1）ブロードバンドであること
フレッツADSLは、速度非対称の1536(1024+512)kbps(下り最大速度)ISDNの20倍以上の転送スピードでインターネットを楽しめます。
（ISDNは、一定速度の64kbps、非ブロードバンド）
2)常時接続であること
フレッツISDN同様の常時接続。定額のADSL回線使用料(月\6,300_程度)で際限なくインターネットを楽しめます。
3)電話回線を利用
既存のアナログ電話回線を利用できる場合、初期導入費用が他のブロードバンド回線に較べて安上がり。
4)集合住宅で個別導入ができる
CATVインターネットや光・IP通信網の場合、集合住宅への導入には分譲なら管理組合の認可が、賃貸なら大家の許可が必要になるが、ADSLは建物の設備を取り換える必要がないため、
個人の一存で申し込めるそうな。
■ADSLの気になる所
巷で「早くて安くてうまい」と大フィーバーのADSLですが、良いことばかりなのでしょうか？
気になる所をピックアップしてみましょう。
1)必ず最高速度が出る訳ではない？
電話局との距離によってデータ速度が変わるので、300K〜1.2Mbpsの差が出てしまいます。
距離が長くなればなるほど、回線の品質が低下し、十分な速度を実現できない可能性があります。現在(2001年中頃)のところ、この問題の解決方法は無いんだそうですよ！
2)ISDNからの乗り換えユーザーは注意！？
ISDN回線からADSLに乗り換える場合は、アナログ回線に戻す工事を行う方法があります。更に、その場合電話番号が変更になる場合もあるとか。
ISDNユーザーは、アナログ回線に戻す工事代も考えておこう！
3)ISDN回線は絶対アナログ回線に戻さないといけないの？
実は、そんなことは無かったりします。
ISDN回線を継続しつつ、新規にADSL専用回線「タイプ２」を契約することで、アナログ回線に戻す工事を行うことなくADSL回線を利用できます。
ADSL専用回線「タイプ２」は、電話・FAXを利用できないインターネット用の回線になります。
この方法なら電話番号が変更や新規加入権の購入を回避できます。
「タイプ２」の解説は次章「ADSLに必要なもの」で行います。
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